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読書録002:《賢者の書》

今日紹介したい本は喜多川泰さんの《賢者の書》です。

14歳の少年サイードが8人の賢者と出会い、人生のビジョンを確立する物語となっています。
賢者たちは14歳の少年サイードに向けて分かりやすい言葉で人生の知恵を伝え、サイードがそれらの言葉をどう受け入れ、解釈したのかこの賢者の書に綴られています。
賢者の言葉は年齢関係なく耳を傾けるべき言葉、胸に留め時間をかけて理解する価値のある言葉でした。

読書メモ
著者:喜多川泰
カテゴリ:哲学・物語
本との出会い:Amazon Kindle Unlimitedでふと目についたから。

心に響いた言葉

『お前がひとつの行動を起こす。そうすると、それに対してピースがひとつもらえる。人生というのは、単にこの連続でしかない。』

これは第一の賢者の言葉です。第一の賢者は人生を大きなパズルを完成させることに例えています。その例えにおいて、行動の持つ意味は単にピースを得ることでしかないと言っているのです。

人間は欲深く、臆病ですよね。そのために、ある行動を取るときには期待通りの結果が手に入ることを望み、それが手に入れば成功と、入らなければ失敗と感じてしまう。そして、失敗をしたと思えば次の小さな行動一つに大きな勇気を要するようになる。その結果、どんどん行動できなくなっていくのです。しかし、「行動で得るものは単に一つのピースであり、パズルが完成するまでそれがどんな役割を持つのかは分からない、とにかく行動せよ」、そう賢者は伝えているのです。

もちろん闇雲に行動せよということではなく、行動の結果得たピースをどう使うのかはよく考えなければいけないし、パズル(あるいは夢)を完成させるための行動を実行することは必要だとは思います。しかし、「まずはできるだけ多く行動しよう」、そう実感できる賢者の教えでした。失敗はありませんから。

『この世は、自分の幸せばかりを願う者にとっては、辛いことが多く、思うように行かず、楽しいことの少ない試練の場かもしれないが、他人の幸せばかりを願う者にとってはこれ以上ないほど、楽しいことの多い、そしてチャンスに満ちた輝ける場所なのだよ。』

これは第七の賢者の教えです。多くの人が気付きつつも、これを理解し行動に繋げるのは非常に難しい教えと感じます。だからこそ、七番目の賢者の言葉なのでしょうね。これまでの教えを総動員しなければ理解も実践もできない。しかし、この教えはサイードのビジョンの確立に決定的な役割を果たすのです。

賢者は人間を二種類に大別しています。ひとつは自分を幸せにすることを探す人々。もうひとつは、他人を幸せにすることを探す人々です。我々の生きる資本主義の社会は、「他人を出し抜いて相対的に幸せになりたい」とそう思わせる不思議な力があるように感じます。そんな世の中で、後者の人間になるには明確な方針と多大な努力が必要ですよね。しかし、こんな世の中だからこそ余計に他人を幸せにすることを探す人間だけが幸せになれるのだとも思います。

『人生は、言葉によってつくられている。その人に起こるすべての出来事は、その人が発したり、心の中で思い描いたりする言葉に起因する当然の結果に過ぎない。そして人間が一番よく聞くのは、他の誰でもない自分の心の言葉である。』

第八の賢者の教えですが、この教えに関しては私が改めて説明する必要はないように思います。
自分の言葉を通じて世界を認識、構築していることを忘れないでいたいですね。

最後に

いかがでしたでしょうか。Kindle Unlimited会員であれば無料で読めるのでぜひ。
素敵な言葉と出会えるといいですね。

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この記事を書いた人

芸術と技術が好きなサボテンです。
自分を構成する知識や体験を少しずつ書き留めたい。

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